定期的に行っているハンドポンプメンテナンス。
通常のビールサーバーよりも手間と時間がかかります。
ハンドポンプは日本での製造/販売はしていない為、アフターサービス的な定期点検などに来てくれる人もいません。。
また、日本の会社で行っているようなサービス(故障時の出張修理や、パーツ破損、紛失時の取り寄せなど)が
ありません。そのため、メンテナンスは自力でやらなければならないし、パーツを破損、紛失などしないように
注意して行わなければなりません。
割とアナログな構造、作りなので、面倒な部分も多々あります。
ハンドポンプ内部には筒状の容器があり、その容器いっぱいにビールを満たし、一旦その容器を経由し、グラスにサービングしていきます。
筒状の容器をビールで満たす為には、筒の中を真空状態にし、ハンドポンプを引いて、まるでの井戸ようにビールを樽から引き上げていきます。
この真空状態を作るために、メンテナンスの際、筒内洗浄後、筒状内の部品の絶妙な調整が必要となります。
いつもこの調整に手こずり、時間を奪われてしまいます。
ノンサッチのハンドポンプは4基あるのですが、そのうちの
2基は純粋なハンドポンプではなく、ハイブリッド式のハンドポンプで、少しだけガス圧をかけてあげて
サービングします。通常のハンドポンプサービングはガスの力は全く不要です。
このハイブリッド式ハンドポンプでサービングする際の使用しているガスの種類には、窒素ガスを選んでいます。この窒素ガスはギネスやキルケニーなどのビールをサービングする時に、よく使われています。この窒素ガスを使用すると、滑らかな柔らかいガス感になり、
モルティなビールと非常に相性が良いです。
なので、当店の英国フラーズ社のビールにはピッタリなのです。
ハンドポンプメンテナンスの際に、ビールホースの交換も行います。ビールが通過するホースの清潔な管理は美味しいビールを出す為に、一番重要なのではないでしょうか。ホース内が汚れていては、せっかく樽に入ってる美味しいビールを台無しにしてしまいますからね。
かなり面倒で手間がかかる一連の作業ですが、
これはビールを扱うお店なら必須作業ですので!