今回のブログは、姉妹店のオアシス、エールハウスを含めたスタッフ目線で、
かつ私(ニシザキ)の思い出写真館的自己満足な内容になっております。
あらかじめご了承ください。。
毎年、夏の終わりになると
オアシスグループの社員一同は疲弊していきます(笑)
なぜなら、店内外イベントが目白押しだから!
その中でも目玉とも言えるべきイベントが
一関地ビールフェスティバルでのバンド演奏
エールハウス、ノンサッチともに
レギュラービールとして提供している
「いわて蔵ビール」の会社、
世嬉の一酒造さん主催のお祭りに
毎年スタッフ一同バンド演奏のために遠征するのです。
当日は店休日をいただくのですが
基本的には前日の深夜まで営業
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そのまま朝8時頃、池袋出発
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昼前に一関到着
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ホテルのロビーで少し休憩
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ビアフェス会場でひとまず乾杯!
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半分、酔っ払いながら演奏!
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また乾杯!
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ホテルチェックイン
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30分後、打ち上げのため集合(ここで何人か部屋で寝落ちする)
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二次会(徐々に寝落ちする)
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三次会(この辺りで目が覚める)
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四次会(なぜか元気)
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、、、、
前日早番だった人は
翌日の昼過ぎには一関を出発して
その日の夕方から営業再開!
…と、まぁまぁなMっぷりを発揮できる
スケジュールとなっております。
こんなに大変なのに、なんで毎年参加しているのか…??
そして、去年2017年と、
いままで6回、行っています。
話は変わりますが、
中島らもの短いエッセイで
「その日の天使」という文章があります。
死んでしまった ジム・モスリンの、
なんの詞だったのかは 忘れてしまったのだが、
そこにThe day’s divinity, the day’s angel”
という言葉が出てくる。英語に堪能でないので、おぼろげなのだが、
ぼくは こういう風に 受けとめている。「その日の神性、その日の天使」
大笑いされるような誤訳であっても、
別に かまいはしない。一人の人間の一日には、必ず一人、
「その日の天使」がついている。
その天使は、日によって様々な容姿をもって現れる。少女であったり、子供であったり、
酔っ払いであったり、警察官であったり、
生まれて直ぐに死んでしまった、子犬であったり。心・技・体ともに絶好調の時は、
これらの天使は、人には見えないようだ。逆に、絶望的な気分に おちている時には、
この天使が一日に一人だけ
さしつかわされていることに、よく気づく。こんな事がないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談でも
“今自殺したら”などと 考えている時に、
とんでもない友人から電話が かかってくる。
あるいは、
ふと開いた画集か なにかの一葉によって
救われるような事が。それは その日の天使なのである。
夜更けの 人気が失せたビル街を、その日、
僕は ほとんど よろけるように 歩いていた。
体調が悪い。
黒い雲のように厄介な仕事が山積みしている。
家の中も もめている。
それでいて 明日までに
テレビのコントを十本書かなければならない。腐った泥のようになって歩いている、
その時に、そいつは聞こえてきた。「♪おっいもっ、 おっいもっ、
ふっかふっか おっいもっ、
まつやのおっいもっ♪買ってちょうだい、
食べてちょうだい、あなたが選んだ
憩いのパートナーまつやの イモッ」道で思わず笑ってしまった僕の、
これが昨日の天使である。
エールハウスバンドで演奏する
定番の一曲が「日曜日よりの使者」です。
この歌は甲本ヒロトが、
自殺しようとしていたときに
テレビにダウンタウンの松本人志が出てて、
思わず笑ってしまって自殺をやめた時のことを歌ったんだよ、と
ノンサッチ店長スージーさんに聞きました。
その時に真っ先に「その日の天使」が思い浮かんで、
「甲本ヒロトにとって松っちゃんはその日の天使だったんだな」と思いました。
なんで、こんな話をしているかというと、
一関ビアフェスに参加していると、
びっくりするくらい沢山の「天使」に遭遇するからなんです。
ほんの2日の間の記憶が本当に濃厚で、
毎年新しい出会いや再会があって、
それは私だけではなく
一関に行っているスタッフ全員に
起こっていることだと思います。
最初に参加した2012年。
大勢の人の前で歌うのもはじめてで
緊張でガチガチになりながら
ホテルのトイレで化粧直しをしていました。
1人の女性がトイレから出てきたので会釈しました。
女性「ロビーにたくさん楽器持っていらっしゃる方たち、お祭りに行くのかしら?」
私「あ、そうなんです。今年初めて東京から来ました。場所取っちゃっててすみません。」
女性「あなたも参加されるの?楽しんでね!」
私「はい!最初で最後になっちゃうかもしれないので全力で楽しみます!」
女性「あら、そんなこと言わずにこれから毎年来てくださいね!」
私「…(来年も来れるのかな)はい!」
なんてことない会話なんですが
緊張がほぐれたのを覚えてます。
そのときは来年来れるかなんて
考えもしなかったのですが、その後、結局
6年も連続で参加できることになりました。
演奏も無事に終わってビールを飲みながら
なぜか一関市長もまじえて乾杯していたときの
燃えるような夕焼け。
そこに流れるBGMの「悲しい気持ち」
夏の終わりを全身で感じた出来すぎているような時間でした。
打ち上げの飲み会で、
スタッフが忘れていった帽子を
居酒屋の美人店長さんが後日
エールハウスに宅急便で送ってくれたり。
(しかもお菓子まで一緒に送られてきた気がする)
次の年。
ステージの位置が変わり、
屋根なし灼熱の太陽の下での演奏。
飲んだビールはそのまますぐ汗になって
蒸発していくような日でした。
汗だくで演奏した後、
ノンサッチ店長スージーさんに 唐突に
「ありがとう」と
ひとことだけ声をかけてくれたのは
小学3年生くらいの少年でした。
「この一言をかけてもらっただけで報われたな」と
スージーさんが言っていたのをよく覚えています。
ちなみに、過去のエールハウスのブログを遡ると
この少年はライブ中、エール店長ハヤシさんにずっと話しかけてたようで
僕はライブ中、終始、男の子(小3っぽい子)に、
「ねぇ~、暑くないの?ぜったい暑いっしょ?」
なんて感じで、全然関係無いことを話しながら一時を楽しんでました
(エールハウスブログより)
というエピソードがあったようです(笑)
2~3年前の演奏終了後、
社長に声をかけてくれた青年がいました。
もともと洋楽好きだったそうなのですが
当時、会場スタッフのバイトをしていて
私たちがライブで演奏したRolling Stonesの曲を
偶然聞いて堪らなくカッコ良い!と思ってくれたそうです。
当時、彼はまだ19歳で、お酒は飲めないので
ソフトドリンクで乾杯した記憶があります。
そんな彼、くつざわくんは現在、東京の大学で勉強中。
そしてエールハウスでアルバイトをしてくれています!
常連さんから
「くっつー」と呼ばれて
すっかりなじんている様子!
エールハウスのアルバイトで楽しいこと何?
って聞いたら
「色々なお客さんとお話しできること」です。
お客さんの年齢層は大学生位の若い方から
ご年配の方にまで渡りますが、
それぞれのお客さんの視点から
いろいろの経験について聞けることはとても貴重です。
特に、現役の社会人としてお仕事帰りに来てくださる
お客さんからお仕事のことや社会のことについて
お話しを伺うことがとても楽しく勉強になっています。
なんとまぁ!
絵にかいたような模範解答!笑
決して高時給とは言えないし
正直、他のチェーン店のアルバイトの方が
割はいいのです。それでも、こうやって
エールハウスでの仕事の真髄を理解してくれて
楽しんでくれていると知れるだけで、感無量です!
(もはや母の気持ち)
で、他には?と聞いたら
バイト終わりの「まかない」です!!!!!
エールハウスのまかないは、どのスタッフさんが作ってくれても
もう本当にすんごく美味しいです!!!
こんなに美味いまかないを毎回食べさせてもらえるなんて幸せです。
僕は本当にエールのまかないがとても楽しみです。
小熊さんのキーマカレー、エイジさんのピリ辛風味のチーズジャーマンポテト、
ハヤシさんの英国風ハギスオムライス、笠井さんの竜田揚げ丼
(それから旧スタッフカズさんのまかないは特に一流の美味さでした)。
と熱弁してくれるあたり、
食べ盛り学生の一面がみれて
母さん、ほっとしました。
ちなみに、くつざわくん、楽器もできるようで。
テナーサックスが吹けます!
それから、バイオリンも弾きます。
ピアノもそこそこ弾けます。
…って、
えーーー!?
そんなにいろいろできんの??
エールハウスバンドで演奏したらいいじゃん!!
僕ではあまりお力添えできないので、
オーディエンスとして拍手を送ることに徹しています。
僕はクラシック音楽もまたゴリゴリに好きなので、
バイオリンはクラシックがメインです。
好きな作曲家はベートーヴェン、パガニーニ、
ショパン、ラフマニノフ、チャイコフスキーです。
いやいや、そんなこと言わずに
ぜひ彼にもバンドに参加してもらえたら楽しそう!!
最初に会ったときはお酒を飲んでいなかった彼ですが
現在はウィスキーを勉強中。
好きな銘柄はスプリングバンク12年です。
僕の大好きな常連さんがきっかけで好きになった銘柄です。
ちなみに日本酒も好きです。
いいねぇ~!
すっかりお酒の世界を楽しんでいるねぇ!
ちなみに、くつざわくんが最初に社長に声をかける
きっかけとなったRolling Stonesの曲。
珍しく社長から「この曲やろう!」と提案されて
セットリストに入った曲だったんです。
なんか、そう考えると本当に
奇跡のような出会いってあるんだなぁ、と
しみじみ思います。
歌にあわせて踊る子ども、
つられて踊るお父さんお母さん、
演奏後おひねりをくれた酔っ払いのおじさん、
「歌よかったよ」と声をかけてくれた屋台の人、
毎年最前列で見てくれる若者2人組、
PA操作してくれてた地元のご夫婦、
池袋から一緒に応援に来てくださる常連さん達、
LEDで背中の「一関」の文字が発光するハッピを着て盛り上げてる一関市長、
ビアフェスの翌日で疲れているはずなのに
ブルワリーを丁寧に案内してくださる世嬉の一酒造の皆さま、、
今年は、世嬉の一酒造が創立100周年という
大きな節目ということもあり
そんな大事な年の、一大イベントに
またいつものように参加できることは
本当にありがたいです!!
ノンサッチオープンの際にも
わざわざ駆けつけてくださった
世嬉の一酒造の佐藤航社長!!(一番左)
いつも本当にありがとうございます!
数えきれないほどの人とのエピソードが毎年あります。
もちろん打ち上げでの奇跡のような爆笑エピソードとかも…笑笑
今年はどんな出会いがあり、どんな奇跡が起こるのか、、
ノンサッチは8月26日(日)~27日(月)
お休みをいただきます。
ぜひ28日(火)に、一関のエピソードを聞きにいらしてください!