店長の紹介BLOG ブログ

池袋に2015年9月にオープンしたビアパブ「NONSUCH」。英国スタイルのリアルエールとUKロックミュージックがコンセプト。リアルエールのハンドポンプが4機設置され、ここでしか飲めないビールもお楽しみいただけます。

姉妹店エールハウスで10年、そしてレコード店でも勤務経験を持ち、ロンドンにも2回の視察でパブ事情やU.K.ロックへの造形も深い店長と、フレンドリーなスタッフがオフ・ビートな雰囲気でお待ちしています。

店名の「NONSUCH」は、英国のロックバンド「XTC」の同名アルバムタイトルからとったもの。店内ではローリング・ストーンズ、XTC、Tレックス、スティング、スミス、オアシスなどの有名バンドからマニアックなサウンドまで、店長のセレクトしたミュージックが楽しめます。

Red Brick Dream ~赤レンガを舐めると きっと シナモンぽい~

1B23F786-B90E-4BC9-B61D-F57DAC21EE33

新着 オリジナルビールのご紹介!!

∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗

桷志田ブルワリー×NONSUCH
「Red Brick Dream」
~シナモンレッドエール~
アルコール度数:6%
IBU:20
使用麦芽:ペールモルト、ビエナモルト、カラメルミュンヘンタイプ、カラピルスモルト、カラアロマ
使用ホップ:ファグル、ケントゴールディングス
+もちろん、シナモンスティック!

∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗∗

正真正銘、
ノンサッチオリジナルのビールです!
すでに、ノンサッチで提供はじまっています!

実は今までにもオリジナルビール作ったことあります

いわて蔵ビール×NONSUCH
「My Blown Guitar」
~シナモンブラウンエール~

オープン記念で作って以降
何度か作っていただいています。
その時の様子はこちら

ちなみに、
ビール名の「My Blown Guitar」
で、ピンときたそこの貴方、
さてはNONSUCHマニアですね!

店名の由来にもなっている英バンド
XTCの楽曲名をそのまま名前にしました~
(ちなみに、店名はXTCのアルバムのタイトルです。名盤!)

前置き長くなっちゃいましたが、

さて
「桷志田ブルワリー・・・なんて読むの?」
と思われた方も多いことでしょう。

79835F84-2D24-4E0A-B6C1-8BD60B8CCC69

かくいだ、と読みます。
鹿児島にある黒酢メーカー(!)が母体のビール工房です。

B262ABBD-9F53-4E1C-B2A0-D7591CB1341F

お酢いれるツボ?がずらり!!

私(ニシザキ)も知らなかったのですが
自社レストランで提供するために作っていて
クラフトビール市場には
あまり出回っていないとのこと!
希少価値、高まる~~

そんななか、オーナーが
九州ビアフェスに出かけたところ出会い
今回のオリジナルビール作りの話に発展したそう。

BEAC2DCA-1F20-472E-884E-A0DB082D86F8

70DEBFCC-8B6F-422A-8805-E91358E8B249

お酢ってことで、
酸っぱいビール、作るんかなぁ?
と思いましたがそういうわけではないです(笑)

個人的にはサワーエールや
だ液がダラダラでるレベルのランヴィック好きなので
ぜひ、今後、酸っぱいビールも
作っていただきたいっっ!(熱望!)

店長スズキによる味の感想 ↓

「モルトの甘みとシナモンの甘みがいいバランスで組み合わさって
それでいてしつこくなくサラリと飲めます!
いわて蔵のシナモンブラウンエールより甘めです」

♪さ~らりとしたぁ・・・

ですね!

そして、ビール名も御察しの通り
またまたXTCの楽曲名からつけました~

「The Big Express」というアルバムの中の
地味な一曲です(店長談)
2分で終わる短い曲です。

Red brick dream
Windows scream
As the rusting North Star shines above
And drops its iron beams
Crashing down upon the rooves of Swindon Town

I heard the engine’s dying breath
Castles and kings all starved to death
I dropped the coronation cup
Sshh, please don’t wake them up from
Red brick dream

Red brick dream
Buttons gleam
By the light of the furnace pouring
Molten memories
Splashing down upon the rooves of Swindon Town

The men of muscle piston rods
Who forged the horses of the gods
They made the town a set of chains
And sleeping it remains in
Red brick dream

赤いレンガの夢
錆びながら輝く北極星が
窓を叩いて
鉄の梁を落として
スウィンドンの街の
屋根の上に落ちていく
(拙訳)

スウィンドンという街は
XTCの出身地です。

で、その街のことを歌ってるんですが
スウィンドンってどんな街なんだろう。。
と思ったら、すでに訪れてくれている人がいました!
(ブログ主さん、勝手にURL貼ってすんません。問題あったら連絡ください。)

ちなみに、この方の他の記事も
XTC好きな方には興味深いものが
多いと思います。

へぇ~~
「近代鉄道産業を支えた街」とな。なるほど。

後半の
“The men of muscle piston rods
Who forged the horses of the gods
They made the town a set of chains”

かつて神々しい馬たちと
道を拓いた屈強な男たちは
今度は街を鎖でつないだ
(またまた拙訳)

は、鉄道産業のこと言ってんのかな。
「鎖でつなぐ」は鉄道の線路のことでもあるし
なんか、”束縛“というかそんな
ネガティブなイメージもあって

「街が赤いレンガの夢
(かつて栄えていた時代の夢)から醒めないように
静かにしとこ、、
起こさないように、
思い出を置いたままそっとしとこう、、」

というような、印象を受けました。

(XTCあんま詳しくないんで違ってたら
すいません。。もうほぼ独り言…。)

そして、スウィンドンという街を調べて
もう一つ分かったことがあるのですが
ギルバート・オサリバンも
同じ街の出身ということがわかりました~

この曲、悲しい曲ですが好きです。

そしてギルバート・オサリバンが
スウィンドンの生家を訪ねてる動画。
(オール英語ですが…)

彼はアイルランド生まれですが
父のガンの治療のために一家で渡英し
9歳から19歳まで育った街。
曲作りの原点は庭の小屋に置いたピアノだったそうな。

「Red Brick Dream」の話に戻りますが
XTCがこの曲をレコーディングしたのは84年頃。
その10年くらい前にはギルバートさんは
「Alone Again」が大ヒットしたけど
ちょうどこの頃は裁判ばっかやってたみたいで
音楽活動は停滞していた時期のようです。

かつて栄えていたものが
衰退していく様を間近でみてたら
こんな曲、作りたくもなっちゃうのかなぁ。

私も自分の生まれ育った街が
どんどん近隣の町と合併したり
母校が無くなったりして
郷愁もちたくても持てなくなっちゃうよなぁ、
とちょっとしんみり、してしまいました。

XTC関連については
店長スズキがもっと詳しいので
店で直接聞いてみてください!笑

その話を「肴」に
オリジナルビールの
「Red Brick Dream」お楽しみいただければ!

店長が張り切っていつもより多めに
ストックしてます!
何度でもお楽しみください!!