店長の紹介BLOG ブログ

池袋に2015年9月にオープンしたビアパブ「NONSUCH」。英国スタイルのリアルエールとUKロックミュージックがコンセプト。リアルエールのハンドポンプが4機設置され、ここでしか飲めないビールもお楽しみいただけます。

姉妹店エールハウスで10年、そしてレコード店でも勤務経験を持ち、ロンドンにも2回の視察でパブ事情やU.K.ロックへの造形も深い店長と、フレンドリーなスタッフがオフ・ビートな雰囲気でお待ちしています。

店名の「NONSUCH」は、英国のロックバンド「XTC」の同名アルバムタイトルからとったもの。店内ではローリング・ストーンズ、XTC、Tレックス、スティング、スミス、オアシスなどの有名バンドからマニアックなサウンドまで、店長のセレクトしたミュージックが楽しめます。

2017 Best Songs 20!!

2017年も残すところあと少しになってまいりました…
この季節になると、PITCHFORKやNMEなどで
年間Best songを発表してくるんですが、
Nonsuch的に(というか、私個人的に)
2017 年にリリースされた中で、
心にグッと来た曲を20曲を発表したいと思います。
今年初め頃にSpotifyという魔法を手に入れてからというもの、
今まで行ってきた月一のDISK UNIONでのCD爆買い
が激減し、Spotifyでのdigライフが続いています。
あと、配信だとCDやレコードと違ってまだ日本には紹介されてないアーティストの曲たちをいち早くチェックできるので、さしずめバイヤーになった気分を味わえます。
ただ、やっぱり音質面を考えたりすると
CDやレコードのが断然良いので、
そう言うフィジカルとして欲しいレベルのものは、
Spotify上だけでなく
後日、モノとして手に入れるといった感じですが…。

いやあ〜、
しかし、
ホント素敵な音楽ってジャンルとか関係なく
世界中に
すっっっげーーたくさんあるんですよね…
それを今年は痛感しました…

それでは、じゃあ、
順不同で紹介していきたいと思いまあ〜す!

Gingerlys『Turtledoves』

ブルックリンのポップバンド。
これは完璧です。
曲が終わった瞬間
「やったー!万歳〜!」って感じです。
ホント無駄のない
王道の疾走系ドリームポップチューン。
The pains of being pure at heartの影がチラチラ…
ドラムのオカズがエモくて好きですね、
何気にバックのコーラスも効果的です。

Boy Pablo『Everytime』

ノルウェーの18 歳のインディーポッパー。
mac demalco的な脱力感が今風ですね。
このビデオ最高!
確信犯的ダサさ全開!
ピンクのパーカー&短パンに
ビザールなギターとか、
ウェス・アンダーソン的ズームアップとか
ドラムの奴のシャツとか、
いなたいギターソロとか…
もちろん曲も、
全部イカしてますね!
パブロくんはじめ、
メンバーの表情も絶妙で素敵ですね!
こーゆーセンス大好きです。

Maggie Rogers『On+Off』

今年のフジロックにも出演してた
ニューヨークの若き女性シンガー・ソングライター。
この曲はもうイントロのループで、
ヤられちゃいましたね。
パッドドラムとつめ込んだ音符多めのベースライン
がいいバランスで、
アレンジが好きですね〜
もちろん曲自体がまず好きですけどね…!

Elbow『Magnificent(she says)』

キャリア20年のベテラン英国バンドの
快心の一曲!!
まずドラムのビートとベースの入り方、フレーズが
カッコイイです。
その後に感動的なストリングスと
どこかBlue Nile的な哀愁と高揚が
押し寄せます。
後半か特にBlue Nileしてます(笑)
ものすごく美しい曲だと思います。。

The Japanese House
『I saw you in a dream』

ロンドンの女子一人で活動してる
The Japanese House。
名前からして、親日派と思いきや、
特に日本と関連はないみたいです。
The 1975のやってるレーベル
Dirty Hitsからのリリースだけあって
サウンドの感触がThe 1975のメロウな曲っぽい。
プロデューサーがマットとジョージだからでしょう。
この子はエレキギターを弾きながら歌うのですが、
サウスポースタイルで構えるので、それがまた
なんかヴィジュアル的に良いアクセントになってます。
アルバムがまだ出ていないので、
来年のリリースが楽しみです!
The 1975と一緒に来日してくれないかなあ…

Hoops『On Top』

インディアナ州ブルーミントン出身の
インディーポップバンド。
名門Fat Possumからリリース。
USローファイ・インディーポップの
注目株!!
このバンド何気にプリファブ・スプラウトの
「Cars and Girls」を割りと忠実にカヴァーしてたりします。プリファブ・スプラウトは僕の大好きな80年代〜のイギリスのポップバンドなんですが、この辺と接点が出来たりするのは、個人的に嬉しい限りです!

SALES『Talk a Lot』

昨年発売されたLPが素晴らしかったSALESの
今年発売のシングル。
フロリダはオーランドのバンド(っていうか、
男女二人組)。
舌っ足らずな可愛げのあるボーカルに
相変わらずのスッカスカポップが超クール!
バスドラがFunkyなんすよ!
こういう切なさ漂うギター大好き!
そして、音数少なめのバンドに基本、弱いです
…。

Real Estate『Darling』

この曲はすごく好きです〜、凄いです!
トリッキーな変拍子アルペジオリフが
クセになりますね。
始まりのキーボードがまず好きです。
MVがキレイです。
スタジオに馬が登場してくる所は
何となくスパイク・ジョーンズが撮った
Weezer「Undone」を彷彿とさせますね
(あれは犬でしたが…)。

Jay Som 『Baybee』

米カリフォルニア州オークランド出身の
jay somは見た目からもわかる通りアジアンハーフ。
雪山ロープウェイMVがちょっと切なくて素敵です。
この曲のバッキングのギターが何気にpinbackしてて、カッコイイ。
この曲以外にもいっぱいいい曲あるんですよ、
アルバム全体的に聴くと分かるんですが、
センスの良いギターの重ね方とコード感、ザラついたバックトラックと柔らかな声のダブルトラック処理のコントラスト、キラキラしたギターやシンセの散りばめ方など聴きどころがたくさん!
いいアルバムですよ!

Hovvdy『Petal』

テキサス州オースティンの
ベッドルームポップデュオ。
超レイドバックしてますが
どこか熱さが込み上げてくるんです…。
ちょっと前だったら、サッド・コアとか
スロー・コアとか言われてる類いですかね…。
こういうボーカル大好きなんですよね〜…
ウィスパーな歌い上げない感じ…
GrandaddyとかOwenとかに通ずるものが
ありますね…
しかし、最近はバンド名が
記号的で読めないバンドが
多くなりましたね、、、、

Girlpool「123」

2015年リリースした前作が大好きなんですよ。
前作は全編ドラムなし!
エレキギター&エレキベースと二人のハーモニーのみ
というミニマルな編成だったのが、今作はドラムが入ってきました(笑)!
このGirlpoolに僕はTegan and saraと
Young marble giantsを感じます、
あと、Weezerも。
今回ドラムがやっと入って、
この先が楽しみです。

Cloud Control『Treetops』

オーストラリア/シドニーのバンドの
ニューアルバムから。
2010年にデビューしてオーストラリアでは
賞をもらうほどのバンドですが、
全然知らなかったですね…。
メンバーも最初4人だったのが、今は3人になってますね。
地味さは否めないが、曲はどれも秀逸です!
いろんなロック音楽を吸収してるんでしょう。
ライブではクランベリーズのDreamsをカヴァーしたりしてます。
90年代オルタナサウンドや80sシンセサウンドを
研究しアップデートさせた印象を受けます。
音楽マニアの匂いがプンプンします。

Anna Meredith『Taken』

BBCスコティッシュ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスとしても活躍する作曲家。
彼女の作品の中では比較的ポップな歌モノチューン!
クラシックとインディー・ミュージックの融合。
こういう音楽の素養がしっかりとした人の曲を聴くのって、読書の感覚に近い。
細かい音の配列の妙や全体的構成美を味わう感じ。
アカデミックだけど、エモーショナルな面も
存分に堪能できます。

Phoebe Bridgers
『Motion Sickness』

この人は割りとSNSとかで話題になってました。
ライアン・アダムスの目に留まり…なんたらかんたら……みたいな人です。
そうゆう経緯はどうでもいいのですが、
この曲はすごく好きでした。
薄っすら聴こえてくるミュートしたバッキングギターの細かく刻んでる跳ね気味のフレーズと途中から入ってくるドッドコドッドコっていうフロアタム(中低音)が気持ち良いグルーヴ感を産み出してます。
この感じをずっと聴いていたいような…そんな曲ですね。このバッキングギターとドッドコドラムを強めに
出してRemixしたら、ちょっとカッコイイと思います。

Toro y Moi
『No Show』

良いバラードですね…
めちゃくちゃ好きなコード進行です!
これは踊れますね〜
なんとなく
10ccの「I’m not in love」を感じました。
この人はホント…センスいいですよね…
このMVの画像の質感、色、
凄く好きです。

Triathalon『Couch』

Boy Pabloもそうだけど、
やはりこういう脱力したものに
感情移入しちゃうんですよねぇ〜
ジョージア州サバンナ出身。
R&B/ソウル
をインディーミュージックに落とし込んだ
かなりユルめなバンド。
トライアスロンって名前がユルさを
象徴してます。
2015年リリースのアルバム
「Nothing Bothers Me」
っていうアルバムがすごく良かったんで、
次のアルバムが楽しみなバンド。

RAT BOY『LAIDBACK』

イギリスのエセックス出身のバンド。
どことなく90年代の香りがムンムンするサウンドとビジュアル。
MVとか見てると、ブラーとか
の影響が強いのでしょうか…
この曲が収録されている今年リリースされた
アルバム「SCUM」もヤンチャな感じで、いろんな
音が入ってて面白かったです。
確信犯的90sダササウンドが逆に
今このご時世に新鮮!

Necklace 『Try This』

これまたユル系のアーティストfrom
コペンハーゲン!
この曲は音だけ聴いて好きになったんですが、
フタを開けてみれば、
ネックレスっていう名前や
北欧出身とか…
ジャージ着用とか…
僕の耳に引っかかる音の主は、
結構こういったオチが多い。
日本ではまだあまり情報が出回ってないみたいだ
けど、
こういう北欧の音ってわりと日本人には
取っつきやすいと思います。
まだシングル2枚しかリリースしてないので、
今後の展開が楽しみです。

Chynna 『practice』

こういうダルな感じのラップが好きです。
バックの音もインダストリアルな感じで、
ポーティスヘッドとかその辺の
トリップホップの質感があります。
そういえば今年話題になってたvince staplesも
インダストリアルな音を使ってましたね。
余談ですが、このチナ(チャイナ?)っていうラッパーの
ことが、彼女の
インスタのアイコンを見てより好きになりました。
https://www.instagram.com/chizzyano/

PRINCESS NOKIA『TOM BOY』

この曲はイントロからカッコイイですね。
ライブでは一曲目に割りとやるんですが、
これでかなりブチ上がります。
女子に人気があるらしく、パワフルな
ステージングとは裏腹に
自分のレコードがショップの店頭に並んでいるのを見つけて、泣いてしまうような純粋さも持ち合わせていたり、姪っ子と楽しそうに遊んであげてみたり、そういったところが共感を得ているんでしょうか…
とにかく、ラップもステージングもカッコイイですし、歌モノの曲もすごくクオリティが高いと思います。ポップアイコンとしてのこれからの活躍にも
期待!

と、まあ20曲を選んでみたのですが、
こうして見てみると、
英国モノが少ないですね…(笑)
UKをテーマにしてる店なのに…

この世の中には
まだ知らないだけの素敵な曲が
ヤマほどあると思うので、
これからもdigライフを
楽しんで行きたいと思います!
そして、お店でもそういった
素敵な音楽を紹介していけたらと
思いますので!
それではまた!