店長の紹介BLOG ブログ

池袋に2015年9月にオープンしたビアパブ「NONSUCH」。英国スタイルのリアルエールとUKロックミュージックがコンセプト。リアルエールのハンドポンプが4機設置され、ここでしか飲めないビールもお楽しみいただけます。

姉妹店エールハウスで10年、そしてレコード店でも勤務経験を持ち、ロンドンにも2回の視察でパブ事情やU.K.ロックへの造形も深い店長と、フレンドリーなスタッフがオフ・ビートな雰囲気でお待ちしています。

店名の「NONSUCH」は、英国のロックバンド「XTC」の同名アルバムタイトルからとったもの。店内ではローリング・ストーンズ、XTC、Tレックス、スティング、スミス、オアシスなどの有名バンドからマニアックなサウンドまで、店長のセレクトしたミュージックが楽しめます。

NONSUCH 岩手IN DA HOUSE!

NONSUCHオープン記念オリジナルビールを
仕込むため、いわて蔵ビールに行って参りました!

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岩手も暑い❗
35℃!

今回仕込むビールは
シナモンを使ったブラウンエール。

ブリティッシュスタイルを得意とする
いわて蔵ビールさんの工場長
後藤(旧姓:佐藤)孝紀さんに
1日お世話になります。

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今回はブラウンエールということで
ペールモルト35kg,カラメルモルト3kg
を使用
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モルトはイギリス産のCRISPという会社のもの。
いわて蔵ビールでは、このイギリス産モルトと
ドイツ産モルトを主に使っています。
いわて蔵レッドエールには、このカラメルモルトが、
スタウト系黒にはローストバーレイモルトと泡持ちを
良くするためにウィートモルトも結構入れているそうです。
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まずは、このモルトを粉砕したものを
68℃のお湯に投入します。
マッシング=糖化の行程です。
糖化にはインフュージョンマッシングとデコクションマッシングと主に2つの方法があります。

イギリスではインフュージョンが主で
ドイツ、チェコなどではデコクションが主流です。

造られるビアスタイルによって
糖化方法が異なるわけです。

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このマッシング=糖化を
90分間行います。

糖化が終わると
次にスパージングという
モルトのもろみにお湯をかけて
糖を洗い流します。
この段階で比重を計測して
糖度を調整します。

そして煮沸釜へ移動

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90分煮沸します。

ここから登場するのがホップです。
今回は
ビタリングホップ=苦味をつけるホップに
ドイツ産のナゲット80g、
アロマホップ=香り、フレイヴァーをつけるホップに
イギリス産のケントゴールディング160g
を使います。
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煮沸の序盤にビタリングホップ、ナゲットを投入
そして煮沸終了間際にアロマホップ、ケントゴールディングを投入します。

そして、今回のハイライトともいえる
副原料のシナモンです。

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今回はスティック状のシナモンを30g使います。
煮沸開始60分経過したところでネットに入れて
投入。

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この煮沸作業の待ち時間に
食事&いわて蔵ビール社長の佐藤航さんに
NONSUCHで通年、取り扱う
いわて蔵リアルエールについて、
いろいろお話しをお伺いしました。
そして、航さん秘蔵のリアルエール白書を
お譲り頂きました!!

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航さん、孝紀さんもこれでリアルエールを勉強したそうです。

本日の仕込み作業は、煮沸を終えて終了。
この時点での麦汁を試飲させていただきました。
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イイ感じです!!
色も想定内の色味になっているし、
ほのかに感じるシナモンフレイヴァーが
心地よく、モルティーなブラウンエールと
マッチしています!
孝紀さんとテイスティングして
話し合った結果、分かりやすくするために
発酵後にもう少しシナモンを足すことになりました。

この後は貯酒タンクに移し、温度を下げてから
酵母を入れて発酵、
そして約1ケ月熟成して行きます。

今回仕込んだ
「NONSUCHシナモンブラウンエール」は
オープン日の9月5日から
池袋NONSUCHで飲むことが出来ますので、
皆様お楽しみに!!

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