店長の紹介BLOG ブログ

池袋に2015年9月にオープンしたビアパブ「NONSUCH」。英国スタイルのリアルエールとUKロックミュージックがコンセプト。リアルエールのハンドポンプが4機設置され、ここでしか飲めないビールもお楽しみいただけます。

姉妹店エールハウスで10年、そしてレコード店でも勤務経験を持ち、ロンドンにも2回の視察でパブ事情やU.K.ロックへの造形も深い店長と、フレンドリーなスタッフがオフ・ビートな雰囲気でお待ちしています。

店名の「NONSUCH」は、英国のロックバンド「XTC」の同名アルバムタイトルからとったもの。店内ではローリング・ストーンズ、XTC、Tレックス、スティング、スミス、オアシスなどの有名バンドからマニアックなサウンドまで、店長のセレクトしたミュージックが楽しめます。

Fish&Chips再考(最高!)。

みなさんこんばんわ。今、世の中はとても混沌としています。先の事がわからず、その結果、明日の事さえもわからないような、不本意の「とりあえず…」で済まさなければいけないような…そんなご時世です。

NONSUCHも4月中頃からお店を一旦閉めて、近くの姉妹店ALE HOUSEに営業を集約しています。お弁当やテイクアウト中心のメニューで皆様の生活に必要な範囲の部分をご提供出来ればと、時短自粛営業を行っております。

NONSUCHでテイクアウトメニューも4月中頃までは行っていました。看板メニューのFish&Chipsをお家でも楽しんで頂けるように、これを機に衣も改良し、更に理想のFish&Chipsに近づけたと思います。それには、このコロナ禍に入る直前の2月末に渡英した際のFish&Chips体験も影響しております。

そこで今回の記事では、Fish&Chips体験、すなわち、2月末の渡英時に食べたFish&Chipsをご紹介していきたいと思います。

まず1食目のFish&ChipsはこちらのEAST LONDONエリアのALDGATE駅付近にある「Jack the Chipper」というFish&Chips専門店

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店名の「JACK THE CHIPPER 」は、1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件および犯人の通称「JACK THE RIPPER(切り裂きジャック)」を文字ったものに間違いないでしょう。

 

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大量のチップス(フライドポテト)と豆の甘みたっぷりのマッシュピーズ(グリーンピースを潰したもの)が印象的でした。

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イギリスのマヨネーズはかなりミルキーでワイルドな印象…正直、日本のマヨネーズのが個人的には好きです。

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こんな感じでTake Outにもすぐに対応出来るように作り置きもありました。ちなみに、イギリスだとTake Outとは言わずTake Awayと言います。

2食目のFish&Chipsは、泊まったホテルからも歩いていける距離のコヴェント・ガーデン付近にあった「LONG ACRE」という綺麗めのパブで頂きました。

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家族連れや観光客が多く、とても入りやすい雰囲気

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トイレが広い…そしてキレイ

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ここのFish&Chipsはやはり大きかった。添え物のグリーンピースは潰されてない状態のものでした。お腹が空いていたので余裕で全部食べれましたけど…

3食目はロンドンを離れ特急列車で2時間くらいのバーミンガムにて。TakeAway専門店「Rodroj Fish&Chips」のを試してみました。

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Eat inも出来たけど、持ち帰り容器で歩きながら食べました

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グリーンピースも入ってなければタルタルソースさえも無いという簡素なFish&Chips。TakeAwayにありがちな(前回の渡英時にピカデリーサーカスで食べたTakeAwayのもそうでしたが、)衣は厚めのやつでした。正直、ここのは残念ながらイマイチでした…

最後の4食目のFish&ChipsはPersons Greenにある「THE WHITE HORSE」で。

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伝統のあるパブで、年に4回程敷地内パブ裏手あたりでビアフェスも開催しているらしいです。

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ズラリと並ぶハンドポンプ!これらから注がれるカスクエール=リアルエールは、地域の醸造所のものが多いそうです。ちなみに、この写真の女の子は新人スタッフで、先輩に注ぎ方のレクチャーを受けてました。

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今回の旅で食べたFish&Chipsのナンバーワンはここのものでした!衣もカリッと薄めでカンペキ、魚の身もジューシーでした。付け合せのマッシュピーズにはミントを入れていて、油ものに合わせるのには丁度良いさっぱりとした、且つ、オシャレな味付けになっていました。レモンも表面を焼いていて、理由を聞いたら、絞りやすくする為だとか。いちいち細部にも気が利いていて、素晴らしかったです!

 

さあ、どうでしょうか皆さん、Fish&Chipsが食べたくなってきたんではないでしょうか?

私もこの記事を書いていて食べたくなってしまいました!そして、作りたくなってきました!

NONSUCHはもう少しお休みをすると思いますが、再開した際には、是非ともこれらの本場のFish&Chipsを再現するべくいろいろ検証、試作を繰り返し作りあげた「NONSUCH TRADITIONAL Fish&Chips」を是非お召し上がり下さい!!

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※当店NONSUCHの「NONSUCH TRADITIONAL Fish&Chips」は、英国国際フィッシュ・アンド・チップス協会(The British National Federation of Fish Friers)からの正式認証を受けています。